2012年10月19日金曜日

目国内岳

【自作動画:YouTubeに投稿した自作動画 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年10月19日】


 北海道の「目国内岳(めくんないだけ)」に登ってきました。この山は「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」の中にあり、「ニセコアンヌプリ」から「前雷電山」までの「ニセコ連峰」を構成する火山群の内の西山系に属しています。頂上に崩壊した溶岩ドームの残骸岩塊が積み重なっている、活動停止した古い火山です。蘭越町と岩内町にまたがっています。今回は道道268号線の新見峠(にいみとうげ)から歩く「新見峠コース」を登りました。新見峠には15台ほどのスペースがある無料駐車場があり、赤い三角屋根の小さなトイレもあります。そこに車を駐車してから道道を30mほど南へ歩くと、登山コースの入り口があります。登山ポストはそこにあります。




 「目国内岳」は標高が1,220mと低い山で、初心者でも気軽に登れる山です。ただし、頂上の山名標柱がある所に登るには両手を使って岩塊をよじ登る必要があります。コースの中間地点にある「前目国内岳」からは、北方向の日本海沿いに直線で15.2kmほどの距離で北海道電力の泊発電所(いわゆる泊原発)を俯瞰することが出来ました。眺めながらエネルギー安全保障と原発事故について思いを巡らせていると突然サイレンがなり、「なっ、放射能漏れかっ!?」と緊張しましたが、ちょうどお昼ご飯の時間でした。

 この日は季節の変わり目で天気が不安定で、時々あられや雪が降りました。頂上へ近づくにつれ、前日から積もった初雪が深くなり、山名標柱がある所に登るのも滑って一苦労でした。残念ながら羊蹄山は雲で殆ど見えない状況でした。一緒に登ったT氏は頂上直下で私の撮影を長く待ったために体が冷え、一時震えが止まらない危険な状態になり、U嬢が保温フィルムで介護していました。ご存知の通りこの地域には山ごとに多くの温泉があり、今にして思えば着替えが無いとあきらめずに、とりあえず入浴して帰ればよかったです。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年10月19日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)



リンク:

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-19924-data.html
「山行記録」
 (ヤマレコに投稿した自作山行記録です。)

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/environ/parks/niseko.htm
北海道 「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/grp/01/03_kt_niseko.pdf
北海道 「ニセコ積丹小樽海岸国定公園 周辺マップ」
(PDFファイル776KBです。)

http://www.hepco.co.jp/ato_env_ene/atomic/atomic.html
北海道電力 「泊発電所」

http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/koho/koho_net/gss-blog/index.html
北海道森林管理局 「森林保護最前線!グリーン・サポート・スタッフBLOG」
 (森林保護員が発信する活動日誌です。)

http://www2.shogo.com/yoshikatsu/sangakunyusu/sangakunyu-su.htm
「北海道の山岳ニュース」
 (個人サイトです。北海道内の山岳関連のニュースをまとめておられます。)

http://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/info/chiiki/sangaku/sangaku-top.html
北海道警察 「安全登山情報」
 (道内の山岳遭難発生状況の統計などがあります。)



2012年10月4日木曜日

富良野岳 (原始ヶ原登山口・林間コース)


【自作動画:YouTubeに投稿した自作動画 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年10月4日】


 北海道の「富良野岳」に登ってきました。この山は標高1911.9mで、「十勝連峰」の中で南西に位置しています。その「十勝連峰」は「大雪山国立公園」の域内にあります。私は2001年7月10日にもこの山に「十勝岳温泉」の「凌雲閣」横から登っていますが、荒涼とした「十勝岳」とは対照的に緑と花が豊かな山だなという印象でした。今回は「原始ヶ原登山口」から登ることにしました。


【3D地図で表示:FirefoxブラウザでないとGoogleEarthプラグインがうまくインストールできないようです。】



 この登山口へは、富良野駅前から続く「道道253号線」の、「原始ヶ原登山口」の案内標識に従えば来られます。ただし、「麓郷」の手前、「北布礼別」の何も無い交差点で「道道253号線」から左折して「市道ベベルイ零号線」に進むので注意が必要です。その交差点から、道なりに約2.7km行った所の右手に林道入り口があります。写真を撮り忘れましたが、確かそこには「作業場入り口、立ち入り禁止」と書いてあったような気がしますが、そこから入ります。そして2.8kmほどダートを走ると「原始ヶ原登山口」に到着します。この「原始ヶ原登山口」は広い土場で、なぜか「ニングルの森広場」というメルヘンチックな名前が付けられています。ここには仮設トイレと「ニングルの森管理棟」という小屋があります。この小屋は鍵が掛かっていますが、トイレと流しがある30人収容の無料宿泊施設です。事前利用申し込みは富良野山岳会あきば民宿(0167-22-3205)、問合せ先は富良野市(0167-39-2300)です。

(参考ストリートビュー ⇒)

市道「ベベルイ零号線」沿いの林道入り口

原始ヶ原登山口  

 「原始ヶ原登山口」から歩き始めると、すぐに「滝巡り(沢)コース」と「林間コース」の二つのコースに分かれます。本当は「滝巡りコース」を予定していましたが、橋の崩壊と落石で通行できない状況でした。橋が復旧するまで全面禁止との張り紙があり、「林間コース」を歩くことになりました。「林間コース」とは言っても、「布部川・三ノ沢」を見下ろしながら歩き「広原の滝」も渡ります。そして、歩き続けると突然に「原始ヶ原(湿原)」が現れます。湿原の分岐に立てられた「頂上・原始ヶ原」の道標をよく見るとL字型の矢印が書いてあります。その方向が「富良野岳」への道です。「原始ヶ原」には管理木道はありません。行こうと思えばどこへでも行けますが、初めての人は出口を見失う可能性もあります。分岐から「富良野岳」へ向かうコース上には「池塘」は無いので、落ちて呑み込まれる心配はありませんが、しかし踏み跡を外れると膝まではまり込む所があります。また、ヒグマの糞や足跡も見られるので注意が必要です。湿原からは「前富良野岳」が美しく見えます。

 「富良野岳」の登りは概ね火山礫のザレ場を直登するような形になります。小さくジグザグに登るにつれて斜度がきつくなり、ずり下がる足を一歩一歩着実に進めることになります。頂上には「十勝岳温泉」側から登って来た登山者もいましたが、この日「原始ヶ原登山口」から登ったのは私1人だけでした。この日はやや雲があるものの、まずまずの天気で、沢と湿原を通り、秋を感じさせる紅葉も美しく、前回とはかなり印象の違う「富良野岳」山行になりました。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年10月4日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)



リンク:

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-19924-data.html
「山行記録」
 (ヤマレコに投稿した自作山行記録です。)

http://www.daisetsuzan.or.jp/
大雪山国立公園連絡協議会 「大雪山国立公園」

http://www.env.go.jp/park/daisetsu/index.html
 環境省 「大雪山国立公園」

http://www.env.go.jp/park/daisetsu/intro/files/area.pdf
環境省 「大雪山国立公園 区域図」
(PDFファイル2.32MBです。)

http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/koho/koho_net/gss-blog/index.html
北海道森林管理局 「森林保護最前線!グリーン・サポート・スタッフBLOG」
 (森林保護員が発信する活動日誌です。)

http://www2.shogo.com/yoshikatsu/sangakunyusu/sangakunyu-su.htm
「北海道の山岳ニュース」
 (個人サイトです。北海道内の山岳関連のニュースをまとめておられます。)

http://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/info/chiiki/sangaku/sangaku-top.html
北海道警察 「安全登山情報」
 (道内の山岳遭難発生状況の統計などがあります。)



2012年8月30日木曜日

天塩岳


【自作動画:YouTubeに投稿した自作動画 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年8月30日】


 北海道の「天塩岳」に登ってきました。この山は、士別市と滝上町にまたがる標高1557.6mの山で、利尻岳を除くと道北では最高峰となります。天塩川の源頭部にある山で、「天塩岳道立自然公園」に属しています。「天塩岳ヒュッテ」は道道101号線から天塩岳への分岐を入り、17kmほど進んだ所にあります。車はそこに駐車します。


【3D地図で表示:FirefoxブラウザでないとGoogleEarthプラグインがうまくインストールできないようです。】



 「天塩岳ヒュッテ」は収容人数40名で、管理人は不在です。予約は不要ですが、必ず利用日誌を書くようにとのことです。7~8月の週末は混雑で泊まれない場合もあり、テント持参をお勧めしますとのことです。ヒュッテ前は野営場となっており、立派な炊事場、水場、トイレがあり、薪も用意されています。なお、ヒグマ生息地であることをお忘れなく。一方、「新道コース」の、「天塩岳」と「円山」の途中にある「避難小屋」は収容人数18名で、隣に別棟のトイレがあります。6月末までは、残雪で水を確保できるそうです。以上、「天塩岳ヒュッテ」と「避難小屋」の管理者は、士別市朝日総合支所経済建設課(電話0165-28-212)です。ちなみに、「天塩岳ヒュッテ」の隣にあった営林署のプレハブは撤去されています。

 私は今回、「天塩岳ヒュッテ」の「前天塩岳コース」から「前天塩岳」の頂上経由で「天塩岳」に登り、「新道コース」を使って下山し、そこから林道を歩いて「天塩岳ヒュッテ」まで戻りました。「前天塩岳」頂上を目指している途中、前天塩岳頂上迂回路の分岐入り口に石が積まれていました。私はそちらを使いませんでしたが、迂回路は崩れて使えないのかなと想像しました。

 この日は曇り時々晴れでしたが、台風崩れの低気圧による猛烈な西風で、特に「前天塩岳」の頂上では烈風により動画が撮れないほどでした。「天塩岳」の頂上でも、動画と写真をブレずに撮るのが一苦労でした。この低気圧の影響でしょうか、南の空には美しいレンズ雲が発生して滞空しているのを見ました。なお、「前天塩岳」の頂上直下の岩場では、エゾナキウサギ達が鳴いていましたが、この強風で姿を見ませんでした。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年8月30日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)


■追記:

 携帯電話の電波状況が公開されています。こちらをご参照ください(Soft Bankの情報は有りません)。



リンク:

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-19924-data.html
「山行記録」
 (ヤマレコに投稿した自作山行記録です。)

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/environ/parks/teshiodake.htm
北海道 「天塩岳道立自然公園」

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/grp/01/16_dr_tesio.pdf
北海道 「天塩岳道立自然公園 周辺マップ」
(PDFファイル852KBです。)

http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/koho/koho_net/gss-blog/index.html
北海道森林管理局 「森林保護最前線!グリーン・サポート・スタッフBLOG」
 (森林保護員が発信する活動日誌です。)

http://www2.shogo.com/yoshikatsu/sangakunyusu/sangakunyu-su.htm
「北海道の山岳ニュース」
 (個人サイトです。北海道内の山岳関連のニュースをまとめておられます。)

http://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/info/chiiki/sangaku/sangaku-top.html
北海道警察 「安全登山情報」
 (道内の山岳遭難発生状況の統計などがあります。)



2012年8月21日火曜日

空沼岳

【自作動画:YouTubeに投稿した自作動画 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年8月21日】


 北海道の「空沼岳(そらぬまだけ)」に登ってきました。去年の早春に中腹の「真簾沼(まみすぬま)」までしか登らなかったので、今回は頂上を目的地としました。「空沼岳」は「支笏洞爺国立公園」の中にある標高1,250.8mの山です。空沼岳登山口は、日鉄鉱業(株)常盤採石所の敷地内を通り抜ける形で、その奥の細い橋を渡り、更にその奥にあります。初めての人には分かりにくいかも知れません。また、ブルドーザーや超大型ダンプトラックが動き回っているので、充分な注意が必要です。

 さて、先ずは「万計沼(ばんけいぬま)」まで登り、去年は見なかった「空沼小屋(秩父宮ヒュッテ)」を見に行きました。この山荘は現在、一般の方の利用は出来ません。ここは、1928年2月に北海道視察で来道した秩父宮様(昭和天皇の弟君)のヒュッテ建設のご希望により、同年に建設されました。北海道大学関係者が工事を司り場所を選定し、そしてプラン作成をスイス人建築家マックス・ヒンデルが担当し、ほぼヒンデルの原案どおりに同年の12月10日に完成されました。




 小屋が建てられた大正末~昭和初期は、北海道を中心として全国で空前のスキーブームが起きた時代でした。つまりこの小屋はスキー目的の拠点として立てられたと考えられます。雑誌「山とスキー」が札幌で発刊され、全国のスキー愛好家に購読されたのも、やはりこのころからです。高松宮様(昭和天皇の2番目の弟君)が1929年1月22日~25日までヒュッテに宿泊し、「空沼小屋」と命名されました。1930年2月からは一般解放され、戦後の1947年2月に北海道大学への寄贈となりました。

 80年の時を経た小屋は傾き、2006年10月に一般宿泊者の使用は禁止されて現在に至っています。2007年9月には、土台腐朽部分の補強と傾きの矯正の応急処置が、大学関係者らのボランティアによって実施されています。2009年には、北海道大学内外の有志の集まりである「空沼小屋の保存を考える会」が発足し、修復・保存のための活動を開始しました。空沼小屋の保存価値については、『①積雪寒冷地に位置する北海道大学の特徴ある施設である。②宮家と関係の深い山小屋である。③北海道の近代建築史上において著名なスイス人建築家マックス・ヒンデル(1887-1963)の貴重な作品である。④北海道における戦前期のログ工法の数少ない実施例である。⑤札幌市民に長年親しまれてきた建築である。』だそうです。実際に見てみると、外壁の下方は黒く焼け焦げているように見えました。防腐・防虫・防水の処理なのでしょうか。

 「空沼小屋」を後にして、避難小屋「万計山荘」の前を通り、「真簾沼」まで到着。「真簾沼」の水量は前回の春先の時季より少なく、手を入れてみると生ぬるい状態でした。やはり雪解け水が豊富な時季の方が、神秘的な美しさがあるように感じました。その後、淡々とした登りで頂上に到着。この日は晴れていましたが、「支笏湖」方面は雲に隠れて見ることが出来ませんでした。また、湿度が高いせいか「羊蹄山」も霞んでいました。

 岩に座って食事をしていると、すぐ横を茶色い塊が動きました。見るとエゾシマリスでした。私は普通、このような場合に野生動物に餌をやらない主義ですが、恥ずかしながら今回は彼の営業力に負けてしまいました。カ○リーメイトのクズを人差し指の先に乗せて差し出すと、両手でしっかりと私の指をつかみ、モグモグモグモグしていました。ここのエゾシマリスは結構有名なようで、後日、山友のU嬢に話したところ、やはり昔登った時に現れたと言っていました。なお、下山時に青沼に立ち寄って見ましたが、そこは静かな沼で巨大なミズバショウの葉があちこち生えていて、カモ達がのんびり泳いでいました。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年8月21日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)



リンク:

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-19924-data.html
「山行記録」
 (ヤマレコに投稿した自作山行記録です。)

http://www.env.go.jp/park/shikotsu/index.html
 環境省 「支笏洞爺国立公園」

http://www.env.go.jp/park/shikotsu/intro/files/area_1.pdf
環境省 「支笏洞爺国立公園(支笏・定山渓・登別)区域図」
(pdfファイルです)

http://www.env.go.jp/park/shikotsu/intro/files/area_2.pdf
環境省 「支笏洞爺国立公園(羊蹄山・洞爺湖)区域図」
(pdfファイルです)

http://aach.ees.hokudai.ac.jp/xc/modules/Doc/soranuma/
北海道大学山岳部・山の会 「空沼小屋保存計画」

http://web.thn.jp/houchigaku/soranuma-huette/
株式会社 法地学研究所 「空沼小屋の修復」

http://soranuma.web.fc2.com/
万計山荘友の会

http://www.yamatoilet.jp/
山のトイレを考える会

http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/koho/koho_net/gss-blog/index.html
北海道森林管理局 「森林保護最前線!グリーン・サポート・スタッフBLOG」
 (森林保護員が発信する活動日誌です。)

http://www2.shogo.com/yoshikatsu/sangakunyusu/sangakunyu-su.htm
「北海道の山岳ニュース」 
(個人サイトです。北海道内の山岳関連のニュースをまとめておられます。)

http://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/info/chiiki/sangaku/sangaku-top.html
北海道警察 「安全登山情報」
 (道内の山岳遭難発生状況の統計などがあります。)



2012年7月19日木曜日

風不死岳

【自作動画:YouTubeに投稿した自作動画 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年7月19日】


 北海道の「風不死岳(ふっぷしだけ)」に、樽前山7合目登山口から始まる「北東お花畑コース」から登ってきました。「風不死岳」は支笏湖の南東に位置する千歳市の山です。標高は1、102.4mで「支笏洞爺国立公園」に属しています。「樽前山」、「恵庭岳」とともに支笏三山の一つです。

 車によるアクセスは、支笏湖の東にある国道276号から道道141号に入り、3.7kmほど行った所にある樽前山5合目ゲート(上の動画の中で一時停車したゲート)から砂利道を経て、樽前山7合目駐車場に至ります。ただし、7合目の駐車場が満車の場合は5合目ゲートが閉まり、その手前の車道脇に邪魔にならないように駐車し、そこから歩く覚悟が必要です。今回は7合目駐車場に着くとほぼ満車で、「樽前山7合目ヒュッテ」管理人の太田さんが空きスペースに誘導して下さいました。




 この登山口にある「樽前山7合目ヒュッテ」は、苫小牧市の管理です。市のホームページによると、『樽前山の良さを保ち、その良さを多くの人に知っていただく為に建てられました。通年管理人が常駐していますが、自然保護・防災・緊急避難的要素が高い施設である為、通常時の宿泊は受け付けていません。南側には登山者用の駐車場があります。駐車場が満車になった場合は、安全確保のため5合目でゲートを閉めて交通規制を行っています。』とのことです。あくまで緊急避難小屋で、通常の宿泊は受け付けていません。ここ樽前山7合目登山口には水場は有りませんのでご注意下さい。トイレは駐車場奥にあります。

 932m峰及び風不死岳方向の「北東お花畑コース」登山道入り口は、「樽前山7号目ヒュッテ」の真向かいにあり、登山ポストはヒュッテ前に置かれています。コース前半は樽前山の砂礫の裾野を歩きます。この辺りからは、国有林の樹海と支笏湖の半分を遠望すことが出来ます。季節にはイワブクロ(タルマイソウ)が沢山咲いています。932m峰方向と風不死岳方向との分岐を右へ進み、そしてコース後半はいよいよ「風不死岳」へ掛かります。それまでとは違う緑のある道になり、「風不死岳登山口」の看板から先は樹林帯に入ります。そしていくつかのコブやピークを経て風不死岳の頂上に至ります。鎖場が数箇所ありますので、錆で手が汚れたり滑らないように手袋があると良いでしょう。頂上一つ手前の「偽ピーク」からは、隣の樽前山の巨大な溶岩ドームがよく見えます。双眼鏡があると面白いでしょう。

 到着した風不死岳の頂上からは、支笏湖の全体を俯瞰することが出来ます。支笏湖対岸にある恵庭岳の第2見晴台(現在の事実上の恵庭岳頂上)に登ったときは、支笏湖の全体を見渡すことが出来ませんでした。しかし、風不死岳の頂上からは支笏湖をはじめ、恵庭岳、札幌市街、恵庭市街、千歳市街、広大な国有林の樹海、苫小牧市街、樽前山、羊蹄山など360°の眺望が得られます。ここで過ごす時間は清清しいすばらしいものでした。

 ところで、支笏三山の中心にある支笏湖は長径13km、短径5kmのマユ型をした湖です。最大深度は約360mで、日本最北の不凍湖です。太古にはここに巨大な火山があって、それが大爆発を起こして陥没し、巨大な円形のクレーターを形成しました。そして、そこに淡水が溜まってクレーター湖が出来ました。その後、この湖を含む一直線の構造線上に「風不死岳」、「恵庭岳」、「樽前山」の順で支笏三山が生まれました。三山の中では「風不死岳」が最も古い山ということになります。円形だったクレーター湖は「風不死岳」と「恵庭岳」の誕生によってマユ型に変形し、現在の支笏湖の元になりました。余談ですが、「932m峰」は「樽前山」のピーク「東山」に対応して「北山」とも呼ばれることもありますが、実は「樽前山」より前に形成された独立した山体だそうです。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年7月19日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)



リンク:

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-19924-data.html
「山行記録」
 (ヤマレコに投稿した自作山行記録です。)

http://www.env.go.jp/park/shikotsu/index.html
 環境省 「支笏洞爺国立公園」

http://www.env.go.jp/park/shikotsu/intro/files/area_1.pdf
環境省 「支笏洞爺国立公園(支笏・定山渓・登別)区域図」
(PDFファイル2.18MBです。)

http://www.env.go.jp/park/shikotsu/intro/files/area_2.pdf
環境省 「支笏洞爺国立公園(羊蹄山・洞爺湖)区域図」
(PDFファイル1.25MBです。)

http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/shogyokanko/kanko/spot_nature_mt.tarumae.htm
苫小牧市 「樽前山」

http://vivaweb2.bosai.go.jp/v-hazard/L_read/12tarumaesan/12taru_1m06-L.pdf
樽前山環境防災副読本 中学生版 「たるまえ山楽学」

http://www15.ocn.ne.jp/~sikotuvc/
支笏湖ビジターセンター

http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/koho/koho_net/gss-blog/index.html
北海道森林管理局 「森林保護最前線!グリーン・サポート・スタッフBLOG」
 (森林保護員が発信する活動日誌です。)

http://www2.shogo.com/yoshikatsu/sangakunyusu/sangakunyu-su.htm
「北海道の山岳ニュース」
 (個人サイトです。北海道内の山岳関連のニュースをまとめておられます。)

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2012年7月18日水曜日

神威岳

【自作動画:YouTubeに投稿した自作動画 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年7月18日】


 北海道の札幌市南区にある「神威岳(かむいだけ)」(標高983m)に登ってきました。この山は辛うじて 「支笏洞爺国立公園」の区域内にあります。国道230号線からは、緑の山の頂上から岩峰が盛り上がったような姿に見えます。この山へは国道230号線沿いの百松橋から百松沢林道に入ります。ちなみに、この橋は昭和30年に完成した古い橋で、複数台の車が連続運行することを禁止する注意書きがありました。この橋を渡ったところにある百松沢小屋で入林記録を記入します。ここから左へ入る林道(神威沢林道)がありますが、そちらは道が違います。「神威岳」へはこのまま直進した所にある土場を先ず車で目指します。到着した土場には一応トイレが有りますが、あまり使われた様子は有りませんでした。そこに車を駐車して、閉じたゲートをくぐって百松沢林道を歩きます。時期によってはブユが多いので、ネットや虫除けスプレーなどの対策があると快適です。




 しばらく歩くと「神威岳」の看板があり、林道をショートカットする小道を歩くことになります。小道はやがて再び林道(厳密にはこちらは烏帽子岳林道と言います)に出ますが、そこにある神威岳方向を示す道標が倒れてしまっていました。進行方向左へ続く林道が「神威岳」への道です。そして林道が行き着く辺りに登山口があります。登山道は特に厳しいところは有りませんが、途中ロープ場が数箇所あります。滑らない皮手袋などがあると良いかもしれません。やっと到着した頂上は、木や草で見通しが悪く、展望としてはやや物足りないものがありました。なお、頂上直前に隣の「烏帽子岳(えぼしだけ)」(標高1109.4m)への分岐が有ります。私は行きませんでしたが、もしかすると「烏帽子岳」の方が展望がもう少し良いのかも知れません。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年7月18日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)



リンク:

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-19924-data.html
「山行記録」
 (ヤマレコに投稿した自作山行記録です。)

http://www.env.go.jp/park/shikotsu/index.html
 環境省 「支笏洞爺国立公園」

http://www.env.go.jp/park/shikotsu/intro/files/area_1.pdf
環境省 「支笏洞爺国立公園(支笏・定山渓・登別)区域図」
(PDFファイル2.18MBです。)

http://www.env.go.jp/park/shikotsu/intro/files/area_2.pdf
環境省 「支笏洞爺国立公園(羊蹄山・洞爺湖)区域図」
(PDFファイル1.25MBです。)

http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/koho/koho_net/gss-blog/index.html
北海道森林管理局 「森林保護最前線!グリーン・サポート・スタッフBLOG」
 (森林保護員が発信する活動日誌です。)

http://www2.shogo.com/yoshikatsu/sangakunyusu/sangakunyu-su.htm
「北海道の山岳ニュース」 
(個人サイトです。北海道内の山岳関連のニュースをまとめておられます。)

http://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/info/chiiki/sangaku/sangaku-top.html
北海道警察 「安全登山情報」
 (道内の山岳遭難発生状況の統計などがあります。)



2012年6月26日火曜日

十勝幌尻岳


【自作動画:YouTubeに投稿した自作動画 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年6月26日】


 北海道の「十勝幌尻岳(とかちぽろしりだけ)」に「オピリネップ川コース」から登ってきました。「十勝幌尻岳」は帯広市と中札内村の境界に位置する日高山脈北部の標高1,846.1mの山です。この山は十勝平野側から見ると、北日高山脈の中で雪渓がひときわ印象的な大きな山です。ちなみに日高山脈の最高峰も同名の「幌尻岳」(標高2,052m)という山ですが、「十勝幌尻岳」と明確に区別するために「日高幌尻岳」と呼ばれることもあります。日高山脈の核心部分は20ものカールを伴う氷河地形を見ることが出来る貴重な存在で、「日高山脈襟裳国定公園」にも指定されています。私は2001年10月8日にも、この「十勝幌尻岳」に登っていますが、その日は天気が悪かったのか、頂上からの景色は殆ど記憶に残っていません。




 車で道道216号線を南西の起点まで行き、橋を渡るとY字路になります。そこにゲートの無い戸蔦別川(とったべつがわ)沿いの林道入り口が有ります。「救急17」の小さな札が目印です。そこから4.3kmほど入ると、ゲートと入林ポストが有ります。更に2.8kmほど進むと「オピリネップ林道」の入り口が有ります。実はそばに「十勝幌尻岳登山コース」と書かれた直径30cmほどの丸い看板がありますが、完全に錆びていて全くその存在に気がつきません。ですから「救急19」の小さな札が目印です。そこから入った道の奥に、駐車できる土場と二つ目の入林(登山)ポストがある登山口があります。なお、その登山口から入って250mほど奥にも、更に駐車可能な広い土場があります。

 コース前半はオピリネップ川に絡む形で登ります。時々川石を踏む必要がありますが、時期によっては苔で滑りますので気をつけてください。後半は時に直登を伴う単調な登りになります。頂上に到着すると、残念ながら山名看板が壊れていましたが、そこからの景色は最高でした。登って来た人は皆一望し、北日高の山々の山座同定に時を忘れていました。

 ところで、厳しい気候と急峻で険しい山々に手付かずの自然を残す日高山脈は、ヒグマの楽園になっています。つらい話ですが、かつて「カムイエクウチカウシ山」のカールで福岡大学ワンダーフォーゲル部の学生5人がヒグマに襲われる事件がありました。3人を殺害したそのヒグマは、剥製となり中札内村の「日高山脈山岳センター」に置かれています。思ったより小さい体の3歳半のメスですが、爪はものすごいです。

(参考動画:「1970.7.26 福岡大ワンゲル部・羆襲撃事件 1~5」⇒)

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=ZG7hD4X8pK4

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=GlypGYv_16k

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=LnaHxkEUaws

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=sZR5_A_7joY

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=uHb9tuf_5Sw

 「日高山脈山岳センター」は道道111号線の「ピョウタンの滝」そばの「札内川園地」内にあります。開園期間は4月29日~11月4日の午前10時~午後5時です(平成24年)。ここでは日高山脈の成り立ち、ジオラマ、自然、日高山脈登山中に札内川上流の十ノ沢で雪崩で死亡した北大山岳部員たちの遺品や死の間際に書いた遺書のコピーなどを見ることが出来ます。ちなみに、「ピョウタンの滝」は、実は土石流によって使用不能になり滝のようになってしまった、かつての発電用農協ダムの名残です。また、道道111号線は、日高山脈を挟んだ東の中札内村と西の新ひだか町を結ぶ日高横断道路として完成される予定だった道路です。しかし、予定を超える莫大な建設コストが掛かるため計画は中止され、日高山脈により東西に分断されたまま、1つの道道名で存在している道路です。おかげで静かな日高の自然は守られたのです。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年6月26日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)



リンク:

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-19924-data.html
「山行記録」
 (ヤマレコに投稿した自作山行記録です。)

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/environ/parks/hidaka.htm
北海道 「日高山脈襟裳国定公園」

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/grp/01/04_kt_hidaka.pdf
北海道 「日高山脈襟裳国定公園 周辺マップ
(PDFファイル372KBです。)

http://www.vill.nakasatsunai.hokkaido.jp/kankou/spot/%E6%97%A5%E9%AB%98%E5%B1%B1%E8%84%88%E5%B1%B1%E5%B2%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC/
中札内村 「日高山脈山岳センター」

http://yabusaka.moo.jp/hukuokadai-higuma.htm
「福岡大ワンゲル部・ヒグマ襲撃事件」
(実際にあった国内有数のヒグマ事件です。猟奇的な内容が含まれますので、自己責任の上でお読み下さい。)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%AF%9B%E5%88%A5%E7%BE%86%E4%BA%8B%E4%BB%B6
ウィキペディア 「三毛別羆事件」
(実際にあった国内最悪のヒグマ事件です。猟奇的な内容が含まれますので、自己責任の上でお読み下さい。)

http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/koho/koho_net/gss-blog/index.html
北海道森林管理局 「森林保護最前線!グリーン・サポート・スタッフBLOG」
 (森林保護員が発信する活動日誌です。)

http://www2.shogo.com/yoshikatsu/sangakunyusu/sangakunyu-su.htm
「北海道の山岳ニュース」
 (個人サイトです。北海道内の山岳関連のニュースをまとめておられます。)

http://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/info/chiiki/sangaku/sangaku-top.html
北海道警察 「安全登山情報」
 (道内の山岳遭難発生状況の統計などがあります。)